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車体全体のパネルの状態や,修復暦の有無,塗装の状態等を確認します。 |
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良く確認したら、この状態まで分解します。 |
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フロントモールの取り付け部の画像です。水がたまって、塗装が剥離しています。
ボンネットはアルミなので、スチールほど酷くは痛んでませんでした。 |
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トランクはウイングの水たまりが原因による塗装剥離&錆びが発生しています。ある程度はいたしかたない現象です。
又、塗装暦があるため、クリアーが退色して剥離しています。
今回使用するシッケンズの塗装システムはこんなことが基本的に起こらない設計の塗料です。
少しだけ高価ですが、性能を考慮すると譲れないアイテムです。
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リヤクオーターガラスは、脱着すると再使用できないので新品部品を使用します。
マスキングして塗装してある場合もよく見かけますが、後々剥離してきたり、美観的にもすぐれませんので基本的に脱着して塗装します。
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フロントガラスモールは、BNR32の場合単体で取り外し可能です。
マスキングして塗装してある場合もよく見かけますが、後々剥離してきたり、美観的にもすぐれませんので基本的に脱着して塗装します。 |
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車内に埃が進入しないように保護した後、ボディー全体をサンディング(研磨)していきます。
この時点で板金修正が必要な部位は、金属を露出させておきます。
サンディングは#240のペーバーで面修正を兼ねて行います。
旧塗膜の1/2程度は削り落としてしまいます。
この作業プラスαシッケンズ下地システムにより、強力な密着強度が得られます。 |
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画像のように金属のコンディションがと良くない部位は、スポットサンドブラストで金属面の虫食い跡を洗浄します。 |
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少し寄り道しまして。
スポット増し溶接を行います。
左右のドア枠のみ行います。
溶接作業には、このように保護作業が必要です。
火花が少しとびますので、万が一ガラスが解けたり、内装部品に損傷をあたえてはいけないので,常に保護作業は実施しております。
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こんな道具で溶接します。
火花はほとんど飛びません。
一般のストリートカーでは、溶接全損の可能性大なので慎重に考えましょう。
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しっかりと溶接部分の防錆作業をします。
この材料は飛び散るように噴出しますので
内部をコーティングに向いています。
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下処理開始
修正部分は調整修理済み |
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オートサフェーサー940HSを
塗装した後。 |
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パーツも個別にボディー同様に
下処理します。 |
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新色 ”ロケットダンサー シルバー” 塗装後
クリアー塗装で仕上げます。 |
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ここから、各部品を丁寧に組み付けます。
塗装にキズをつけないよう、慎重に作業します。 |
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全行程終了 完成です。 |
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今回使用した塗料について |
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今回使用した塗料は、アクゾノーベル社のシッケンズブランドです。
世界トップシェアを誇る塗料メーカーです。
2005年度SUPER GT SERIESにおいても
TAKATA童夢NSXの指定塗料としてに実際使用されており、耐久性や対薬品性の数々のテストを積極的に行っているメーカーです。
そのSIKKENSの最新シリーズを使用し、今回は作業いたしました |
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〔シッケンズ下地剤商品の詳細〕
ディグリーザーM600〔脱脂剤〕
主に被塗物の表面の洗浄に使用する。
揮発速度がかない遅いので
油分の洗浄有効時間が長く作業性に優れる。
その性能は国産製品の比ではない。 |
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〔シッケンズ商品の詳細〕
ウオッシュプライマーCR
主剤&硬化剤
〔スチール&アルミのべアメタルをリン酸成分によって表面をエッジングし表面積を増やし密着強度を確保するプライマー〕 |
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〔シッケンズ商品の詳細〕
オートサフェーサー940HS
主剤&硬化剤
〔ハイビルドタイプのサフェーサー理想のサフェースを生成する〕 |
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上塗りで使用する塗料は、シッケンズの塗装システムです。
シッケンズオートベースプラス&シッケンズオートクリアーHSと言う商品を使用します。
これらはカラーベース+クリアーで構成されますシッケンズオートベースプラスは一液のポリエステル樹脂が主成分のカラーベースです。
原材料の隠蔽力が非常に高いため、結果的に塗装回数も少なく、塗料の厚みも薄くできます。その上にクリアーコートで仕上げられた塗膜は、非常に優れた、耐久性を備える結果となります。
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左からシッケンズオートクリアーHS
シンナー、硬化剤
デザインからもオランダを感じさせます。 |
TAKATA童夢NSX |
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2005年度SUPER GT SERIES ROUND2
FUJI SPEEDWAYで撮影。
距離500kmの走行後の塗膜の各データーを収集する。 |